シンデレラ城の西側にある白雪姫のグロット。
ウエスタンランドからシンデレラ城に向かうとき、白雪姫の歌声を聴いた方も多いのではないでしょうか。
Snow White and the Seven Dwarfs
白雪姫のグロットは、ディズニー作品『白雪姫』をモチーフにしたスポット。
この『白雪姫』は世界初のカラー長編アニメーション作品で、1937年に公開されました。製作期間は4年。製作費は148万$、現代の価値になおすと2726万$(日本円で約29億円)にもなります。
白雪姫の願いの井戸
白雪姫のグロットにある井戸。これは劇中で白雪姫と王子が出会った、お城の井戸をモチーフにしています。
井戸のそばで『私の願い"I'm Wishing"』を歌っていた白雪姫。その様子に一目惚れした王子は、『ワン・ソング"One Song"』を歌い返した、2人が初めて出会った場所なのです。
願いの叶う井戸
底にコインが沈んでいるのは噴水や泉でよく見かける光景ですね。願いごとのためにコインを投げ入れるのは、古代ローマのトレヴィの泉から続く風習だといえます。
ウォルトは、シンデレラ城の堀に沈んでいるコインに気がつき、シンデレラ城ではない場所にゲストがコインを投げられるスポットのアイデアを思い付きます。
それが、『白雪姫の願いの井戸』だったのです。
ディズニーでは、回収したコインは慈善団体に寄付しているのですが、井戸であれば集めるのも簡単です。
ウォルトのお気に入りのコレクションの1つだった、白雪姫と7人の小人の彫刻を使うことになったのですが、問題がありました。
イタリアの彫刻家、レオニダ・パルマに頼んで製作していた、このカララ大理石で出来た石像ですが、なんと白雪姫と小人たちが同じ大きさで作られていたのです。
というのも、レオニダ・パルマは原作映画を見たことがなく、市販のキャラクターの形をした石けんを元に作っており、サイズ感がいまいちわかっていなかったそう。
ディズニーのクリエイター集団、WEDエンタープライズのジョン・ヘンチは『遠近法』を使うことに。 高いところに白雪姫を、低いところに小人たちを設置して同じサイズであることがわからないようにしたのです。
またジョンは、北フランスの小さな町、ブリーで目にした泉を基に白雪姫のグロットをデザインしたのだとか。
ちなみに、オープン当初から設置していた結果、大理石が劣化してしまったので現在はファイバー製の像が置かれているそうですよ。
期間限定で…
白雪姫のグロットは、イベントによってちょっと変わった姿になっていたことがあります。
スティッチのフリフリ大騒動!
2006年4月15日から7月13日、2007年4月10日から7月19日に行われたイベントでは、スティッチがまぎれこんで8人の小人になっていました。
イースター
キリストの復活を祝う『イースター』では、小人たちがたまごになってしまったようで、、、?