今となっては、東京のものが世界唯一のアトラクションとなってしまったスプラッシュ・マウンテン。
『****』
東京ディズニーランドの新テーマエリア、クリッターカントリーと共にオープンしたこのアトラクション。
湾岸戦争が勃発し、ソビエト連邦が崩壊した激動の1991年、ディズニー作品では『美女と野獣』が公開された年の10月1日にオープンしました。
スプラッシュ・マウンテン
もともとは、チカピンヒルと呼ばれていたこの丘。 ところが、ふもとで酒場を営んでいたアライグマのラケッティが密かに作っていたブルーベリー酒の蒸留機が爆発。
ビーバーブラザーズが作ったばかりのダムが決壊してしまい、暮らしていたクリッターたちの巣穴やトンネルが水浸しになってしまいます。
それ以来、クリッターたちからこの山は水浸しの山、『スプラッシュ・マウンテン』と呼ばれるようになりました。
クリッターカントリー
おじいちゃん、おじいちゃん、うさぎどんのお話して!
ねぇお願い!スプラッシュ・マウンテンでうさぎどんがした冒険のお話だよ
なに?うさぎどんの話か、
そうさなぁ、やつの冒険は昨日や一昨日のことじゃあない
ずーっとずーっと昔の話じゃ
笑いの国を探す旅
小動物の暮らす郷・クリッターカントリー。
いばらの茂み(ブライアーパッチ)に暮らすウサギどんは、トラブル続きの暮らしが嫌になり、『笑いの国』を探す旅に出ることに。
しかし、クリッターカントリーに暮らすクリッターたちからは、家出してもトラブルから逃げられるわけでないと忠告を受けているようです。
キツネどんとクマどん
ウサギが大好物のキツネどんとクマどんが、彼を捕まえようと罠を仕掛けて待ち構えますが、逆にウサギどんに騙されたクマどんが引っかかる始末。
おいどんくま!
ウサ公に仕掛けた罠で何やってんだよ!
ウサギどんは、さらにキツネどんとクマどんをだまそうと、秘密の『笑いの国』について2人に話します。笑いの国への入り口はオークの木のなかにあるのだとか。
しかし、キツネどんに押し上げられたクマどんが覗き込んでも、見つかったのはミツバチだけでした。
地下の洞窟へ
2人の重さに耐えかねた腐ったオークの木は、大きな音を立てて崩れ落ち、何百万もの怒り狂ったミツバチのいる地下の暗い洞窟へ落ちてしまったキツネどんとクマどん。
その様子を見て大笑いするウサギどん。それにつられて、他のクリッターたちも歌い始め、地下の洞窟はウサギどんにとってまさに笑いの国に。
しかし、ウサギどんは笑い転げるあまり、キツネどんから背後を狙われていたことに気づかず、ねばねばのミツバチの巣で捕まってしまいます。
捕まったウサギどん
チカピンヒルのキツネどんのねぐらに運ばれ、今にも食べられそうなウサギどん。
しかし、すぐさま考えをめぐらせ、『いばらの茂みにだけは投げ込まないでくれ』と頼み込みます。
にぶいクマどんは、そのアイデアを実行しますが、いばらの茂みはもちろんウサギどんのすみか。
うまく逃げ出すことのできたウサギどんは、今回の家出を反省し、これからはずっといばらの茂みにとどまることを約束したのです。(また冒険の虫が出てくるまでの間ですが…)